レーザー白内障手術の費用はどれくらいかかりますか?

Q:レーザー白内障手術で白内障を治療したいと考えているのですが、手術費用が心配です。健康保険は適用されないと聞きましたが、高額になるのでしょうか?

 

A:多焦点眼内レンズを入れるレーザー白内障手術は、自費診療で公的保険の対象外となります。

当院のでは3焦点の多焦点眼内レンズをおすすめしていますが、レーザー白内障手術で挿入すると片目88万円です。

3焦点の多焦点眼内レンズには乱視矯正用のレンズもあり、乱視用を入れると片目93万円になります。

白内障手術は両目とも行うのが基本ですから、費用はその2倍とお考えください。


Q:多焦点眼内レンズは選定療養という制度があるそうですが、レーザー白内障手術では利用できないのですか?

 

A:レーザー白内障手術は選定療養の対象になりません。

多焦点眼内レンズを使用したレーザー白内障手術も選定医療の対象にはなりません。

レーザー白内障手術は自由診療になります。


Q:レーザー白内障手術で多焦点眼内レンズを入れた場合とマニュアル手術の場合では、どんな違いがあるのですか?

 

A:レーザー白内障手術では、基本的にメスを使わず光の一種であるレーザーで組織を切開します。

手術はすべてコンピューター制御された中で行うので、非常に精度の高い手術を行うことができます。

一方マニュアル手術は、医師が金属のメスで組織を切るので、どうしても術者の技術や経験値に左右されることになります。

例えば白内障手術の中で重要な工程の一つに水晶体前嚢切開があります。

これは水晶体の前側の部分を切開して濁った水晶体を取り出し、代わりに眼内レンズを挿入するための窓を作るために行います。

レーザー白内障手術では、まず赤外線を用いた画像計測装置で角膜の前面から水晶体の後面まで目の構造を正確に計測します。

そして切開の位置や大きさを高い精度で設定したうえで、レーザーで切開します。

ですから切る部分の半径をミクロン単位で設定でき、切開の中心を角膜の真ん中の正確に合わせて理想的な円形に切開することが可能です。

レーザー白内障手術では眼内レンズを正中に固定しやすくなり、眼内レンズのずれや傾きが少なくなります。

マニュアル手術の場合は、医師が顕微鏡で確認しながら針やピンセットなどの器具を使って水晶体前嚢を切開します。

この方法だと医師の目測で進めることになるので、完全な円形に切開できず、位置も中心にならないことがあります。

水晶体前嚢は膨らみのある薄い膜なので、その上で完全な真円に切ることは経験豊かな医師にも難易度の高い工程です。

マニュアル手術とレーザー白内障手術では、ちょうどフリーハンドで円を描く場合と丸いスタンプを押していく場合ほどの違いがあります。

多焦点眼内レンズは単焦点眼内レンズに比べて複雑な仕組みになっているので、正確に挿入されないと、術後の視機能に問題がでるおそれもありますし、合併症のリスクも高まります。

そのため当院では多焦点眼内レンズの手術は基本的にレーザー白内障手術で行っています。


Q:レーザー白内障手術が高精度であることはよくわかりました。他にもレーザー白内障手術のメリットはありますか?

 

A:レーザー白内障手術は、マニュアル手術よりも目の組織への負担が少なくなります。

白内障手術では濁った水晶体を砕くために超音波を使用するのですが、超音波の量が多いと角膜内皮細胞にダメージをあたえる恐れがあります。

レーザー白内障手術はマニュアル手術よりも少ない量の超音波で水晶体を破砕することができます。

また白内障が進行した重症例では水晶体が濁っているだけでなく硬くなっていることもあるのですが、そんな場合も超音波使用量を減らすことができます。


Q:費用は高額になりますが、やはりレーザー白内障手術にはメリットが多いのですね。

 

自由診療で多焦点眼内レンズをレーザー白内障手術で入れた場合、確定申告の医療費控除の対象にはなりますか?

A:はい、レーザー白内障手術の費用は医療費控除の対象になるので、詳しくは税理士や税務署にお尋ねください。

レーザー白内障手術の費用は高額ですが、白内障の手術は一生に一度ですし、手術をやり直すようなことも基本的にはありません。

レーザー白内障手術のメリットや特徴、マニュアル手術との違いをよく理解したうえで、納得できる手術方法を選んでいただきたいと思います。